一般講演

放電加工
Day1 6/26 10:00~11:00
講演室1
101
大型ダイカスト金型における鋳抜きピン穴の高精度ワイヤ放電加工
袋舘大輝、出口新(㈱牧野フライス製作所)
自動車製造では軽量化やコスト削減のため、複数部品を一体化する傾向にある。それに伴い金型の大型化が進み、大型加工機の需要が高くなっている。
大型加工機で要求される加工は単純に機械を大型にするだけでは加工要求に応える事は出来ない。そのため、大型機特有の技術開発が必要となる。
今回は大型ダイカスト金型における鋳抜きピン穴加工についての取り組 みを紹介する。
放電加工
Day1 6/26 10:00~11:00
講演室1
102
ワイヤ放電加工機、形彫り放電加工機のプラス機能
亀岡隆介(㈱ソディック)
放電加工機における加工精度向上も含め、人件費の高等や人手不足から生産現場では、無人化・効率化が必要となっている。そこで当社の放電加工機における自動化技術について紹介する。
放電加工
Day1 6/26 10:00~11:00
講演室1
103
超硬合金の炭化タングステン粒径が細線ワイヤ放電加工特性に及ぼす影響
山上雄大、岡田晃(岡山大学)
近年,工業製品の小型化・軽量化はますます進展している.各種デバイスに用いる樹脂部品を高精度に作成するためには精密で高精度な金型が必要であり,超硬合金製金型の細線ワイヤ放電加工技術の向上が求められる.しかし,超硬合金の材料組織と細線ワイヤ放電加工特性の相関は十分に明らかになっていない.そこで本研究では超硬合金の高精度細線ワイヤ放電加工技術の確立を目的とし,超硬合金の炭化タングステン粒径の違いが細線ワイヤ放電加工特性に及ぼす影響について実験的検討を行っ た.
鍛造・鋳造
Day1 6/26 11:15~12:15
講演室1
104
量産金型寿命向上に貢献するセンシング技術(続報)
八木哲司、上野完治、安田豊、金秀英(㈱ヤマナカゴーキン)
過去の報告で、センシング技術を用い、金型負荷のばらつき低減や過負荷防止によって金型寿命を改善した事例を報告した。より精度良く鍛造成形中の金型破損部に加わる応力負荷を把握するために、ソフトセンサーによる金型破損個所の応力負荷状況の推定や、金型破損部位の隣接箇所に設置した高精度なセンサーを用いたセンシングの取組みを行っている。本稿ではこれらの生産現場における改善事例を報告する。
鍛造・鋳造
Day1 6/26 11:15~12:15
講演室1
105
超硬材料違いによるPVDコーティング膜の密着性評価
山口喜芳、森重匠、天野友子(SEAVAC㈱)
冷間鍛造で鍛造形成に接するダイスは、工業製品の精密化や被加工材の高硬度に伴い、長寿命化が望まれる。超硬は、高温化での硬度保持・耐摩耗性に優れる為、型材料として多く使われている。一方加工材料費が他の鉄鋼材質より高額となる為、より長 寿命化が望まれる。その為、PVDコーティングなどの表面処理で更に型寿命を延ばしている。従い、型寿命向上の為には素材とコーティング膜、両面の理解が重要である。本稿では、異なる超硬材種へPVDコーティングした時の膜特性を評価し、材料種とPVDコーティングとの関係性があるのか検証した。
鍛造・鋳造
Day1 6/26 11:15~12:15
講演室1
106
高強度・高靭性超硬合金の開発と高精度金型への適用
野澤大成、向出保仁、田中裕介(㈱ノトアロイ)
超硬工具寿命の延長、安定化のためには 、工具材料の特性値向上が極めて重要である。しかしながら、一般的に材料の各特性はトレードオフの関係にあり、工具材料に求められる硬さと靭性を同時に向上させることは技術的に困難である。弊社では超硬合金を本質的に強化する特殊処理としてTS処理を開発し、金型への適用を開始した。TS処理を実施することで、未処理の素材に比較して硬さ、靭性、摩擦係数などの機械的特性値を同時に向上させ、工具寿命の延長、安定化が実現できる。その概要と高精度プレス金型への適用事例を述べる。
型加工(プレス1)
Day1 6/26 10:00~11:00
講演室2
201
高速隅取り加工の実現に向けた取組み
守邦彦、山本繁樹、今野剛(トヨタ自動車東日本㈱)
プレス金型製作における曲面隅部加工を安全かつ高速に加工する経路の実現に向け、加工点付近の切削状況を解析し、切削抵抗が均一になるように既存CAMの機能を使切り取組んだ事例を報告
型加工(プレス1)
Day1 6/26 10:00~11:00
講演室2
202
日産自動車のプレス金型加工設備IoT化の取り組み続報
高牀直之、増澤重敏、嶋崎健次、佐田和美(日産自動車㈱)
日産自動車では金型加工の高精度高品質について取り組みを進めている。本報告は加工設備より各種情報をネットワークを通じ収集・見える化、及び加工品質との紐づけを行うことで不良につながる状況・原因を正確に把握し、それら情報を基に対策を打つことで、更なる効率化、精度向上を目指すものである。
型加工(プレス1)
Day1 6/26 10:00~11:00
講演室2
203
金型曲面加工における象限突起模様の抑止
鬼頭弘明(トヨタ自動車㈱)
現代の自動車は、より高い意匠 性が求められる。そのため、車両外板のプレス金型においても、デザインに忠実な金型作りが重視されており、機械加工での小ピック化に取り組んできた。しかし、意匠面を小ピックに仕上げて、手で磨くとウネリ模様が浮かび上がってくる。 これは工作機械が切返す時にバックラッシュなどの影響で発生する、象限突起模様である。この模様がパネルに転写する為、除去に手磨き作業での時間が増加していた。この問題を解決するために、工作機械の電気的な補正を行い、模様が出にくい条件と方法を見出した。
型加工(プレス2)
Day1 6/26 11:15~12:15
講演室2
204
加工工法改善による金型磨きレスへの取組み
伊藤嘉規、近藤淳行(三菱自動車工業㈱)
三菱自動車工業ではプレス金型製作において「人にやさしい金型作り」を目指している。その中で作業者による手磨き工程を削減するため高精度、高品位な機械加工を追及している。加工面品質に悪影響を及ぼすムシレや面粗度向上に向け切削工具、加工条件等を見直した結果、手磨き以上の面品位を得ることに成功し、磨きレスを実現したので紹介する。
型加工(プレス2)
Day1 6/26 11:15~12:15
講演室2
205
切削加工を用いた金型の鏡面加工技術
畠中康成、上田貴大、小池太一(マツダ㈱)
近年、当社では折り曲げ加工用金型の表面粗さについて鏡面レベルの厳しい要求精度が求められるようになった。試作部としては鏡面加工の実績はなく、当初は全て外注加工で対応していた。しかし、キャッシュアウト抑制と短納期製作を実現するために、鏡面加工を内製化する必要があった。一般的に表面粗さの規格が厳しい鏡面加工に対し、部内で保有するマシニングセンタを用いて切削加工のみで鏡面加工技術の確立をした取り組みを紹介する。
型加工(プレス2)
Day1 6/26 11:15~12:15
講演室2
206
プレス金型における砥石レス加工実現への取り組み
寺井賢展(㈱MOLDINO)
MOLDINOが考える磨き時間短縮を狙う加工面、加工方法及び工具を加工事例を含めて紹介する。
デジタルトランスフォーメーション
Day1 6/26 10:00~11:00
講演室3
301
市民開発アプリ活用による金型生産状況見える化
高橋聡、深津智也、青柳正人(トヨタ自動車㈱)
近年、生産現場の効率化手段として、現場が自らローコードでアプリを作成する市民開発手法が用いられている。市民開発は必要なツールを短期間で作成できるメリットはあるが、生産現場がツール作成に必要な知識を持たなければならないという問題がある。本稿では弊社での市民開発促進の取組とそれが実現できた環境整備の苦労、現場主体で開発した生産状況見える化の活用事例を紹介する。
デジタルトランスフォーメーション
Day1 6/26 10:00~11:00
講演室3
302
デジタルツイン時代の型設計と製造現場をリアルタイム繋ぐ型ナレッジ電承とセンシングシステム
佐藤声喜(㈱KMC)
熟練型設計者が退職し、徒弟制度的技術伝承からデジタルによる新たなナレッジ伝承の取り組みが始まり、製造現場の金型突発故障や部品不良のリアルな事象を製造現場センサで結ぶデジタルツイン設計を紹介する。
デジタルトランスフォーメーション
Day1 6/26 10:00~11:00
講演室3
303
業務プロセスの効率化とデータ標準化によるスムーズなDX実施のための戦略
鄭秋宝、諸葛なみ、永岡大樹(UEL㈱)
本論文では、スムーズなデジタルトランスフォーメーション(DX)のために業務プロセスの効率化とデータ標準化の重要性を探求します。DX推進時の課題として、非効率な業務プロセスや異なるデータシステムの問題を明らかにし、デジタル成熟度に基づいたアプローチを提案します。データ標準化、ワークフロー最適化、データ可視化の重要性を強調し、データ統合と相互運用性のための共通性と流通基盤の活用を提案します。さらに、人工知能や機械学習の活用による知識活用と業務プロセスの効率化、データに基づく意思決定の利点についても検討します。これらの戦略により、組織はDX課題を克服し、DXの成功へ導きます。
データ活用と標準化
Day1 6/26 11:15~12:15
講演室3
304
プレス金型の設計自動化の考え方と取り組み
村田好隆(本田技研工業㈱)
Hondaは、社会のニーズに応じて既存事業を転換・進化させ、従来のモビリティの枠を超えた新たな価値を創出することが求められている。金型製造部門もこれに対応し、既存業務の効率化および新たな価値創出業務へのシフトを進める必要がある。その一環として、金型設計の自動化に取り組んでおり、本稿では金型設計自動化に関する考え方と具体的な事例を紹介する。
データ活 用と標準化
Day1 6/26 11:15~12:15
講演室3
305
3Dデータ一貫プロセスを実現するData to Dataの金型づくり
河合孝幸、武藤高明(UEL㈱)
近年の金型づくりでは、多くの情報を付加した3Dデータの流通が主流となりつつあるが、3Dデータに付加された情報をシステムの垣根を越えて伝達することは容易ではない。そこで当社の3次元CAD/CAM/CAEシステム『CADmeister』では、プロセス間のシステムに依存しない情報連携に対応した機能開発や各種自動化を推進している。今回は、プレス金型分野における設計及び検図の自動化、ソリューション及びデータ連携、情報活用といった各取り組みを通じて3Dデータ一貫での金型設計製作プロセスを説明する。
データ活用と標準化
Day1 6/26 11:15~12:15
講演室3
306
プレス金型業界横断の型設計・製作における共通基盤づくり
高野拓也、大澤晋一郎(トヨタ自動車㈱)、林秀昭(㈱ハヤシ)
プレス金型業界では「3Dモデルと製作指示書」を組み合わせて自動車メーカーから部品サプライヤーへ製作指示を行っている。この製作指示は自動車メーカー間で不規則かつ統一性が無いため、部品サプライヤーは仕様の読み解き・解釈や問い合わせ確認する無駄な工数・リードタイムを負っている。その結果、商品・技術力向上や人材育成のリソースを創出できない課題がある。そこで、業界横断の競争力強化につなげるべく、「3Dモデルおよび金型製作仕様のガイドライン制定」の取り組みを紹介する。
プレス(シミュレーション)
Day1 6/26 10:00~11:00
講演室4
401
現物パネル測定データを用いたFEMの自重変形計算精度検証
大谷和寛、村田智紀、浅野勇一、阿部聡(日産自動車㈱)
現物パネルの寸法測定結果は,自重変形量とスプリングバック変形量の2つが混在している。現物測定結果とFEMの計算結果を比較する場合、FEMで自重分も考慮しているが、自重計算の精度を把握しないまま比較を行っていた。特に剛性が低い部品は、寸法精度における自重の影響が大きいと推定したため、自重計算精度を把握することが重要と考えた。本報では、現物を用いてFEMの自重変形計算精度を確かめる手法を考案したので報告する。
プレス(シミュレーション)
Day1 6/26 10:00~11:00
講演室4
402
ASTOM×SUBARU「価値づくり」へ向けたスクラップ落下シミュレーションの挑戦
柴田康徳(㈱SUBARU)、堤真人(㈱先端力学シミュレーション研究所)
SUBARUが目指す「モノづくり革新」と「価値づくり」。デジタル世界と現実世界をつなぐ為の地道な努力の末に、「モノづくり革新」と言える画期的なスクラップ落下シミュレーションを開発する事ができました。それを「価値づくり」へと発展させるためには、ユーザーエクスペリエンスが最重要と位置付け、ASTOMと共に開発を継続しています。 「価値づくり」とは「仲間づくり」、ASTOM×SUBARUで生み出す新たなシナジーについても触れたいと思います。
プレス(シミュレーション)
Day1 6/26 10:00~11:00
講演室4
403
マツダにおける1.5GPa材導入事例のご紹介
空久保宏、田丸真司、後藤親盛、熊懐元彦(マツダ㈱)
マツダはクルマのボディに高強度材の適用を推進し、軽量化と高強度・高剛性の両立を図ることで、「走る歓び」を通じた移動体験の感動を提供し、安全・安心をお客様にお届けすることで企業理念を実現していきたいと考えています。本講演では、1.5GPa材の導入事例を通じて、モデルベース開発を基本としたプレス領域の量産準備業務プロセスのうち、机上での良品条件の造り込みについて紹介します。
工作機械
Day1 6/26 11:15~12:15
講演室4
404
門型5軸加工機を用いた金型加工への取り組み
三浜辰浩、香川慎一郎、坂本晶俊(新日本工機㈱)
近年金型加工業界においても加工の集約化が進んでおり、多様性を持ちつつも高い生産性を維持できる同時5軸加工機が採用されている。 門型5軸マシニングセンタの優位性と活用方法、連続5軸加工においての位置精度向上の取り組みを紹介する。
工作機械
Day1 6/26 11:15~12:15
講演室4
405
消費電力を抑える金型加工の取り組み
佐野隆史(オークマ㈱)
企業では脱炭素社会の実現に向けた取り組みへの強化が求められているが、新しい加工方法の創造などはハードルが高く、即効性の効果が低い。Green Smart Machineの見える化による、消費電力を抑える金型加工の取り組みについて紹介する。
工作機械
Day1 6/26 11:15~12:15
講演室4
406
微細精密金型の切削加工における加工条件アシストツールの活用事例
首藤計介(㈱ソディック)
微細精密金型の切削加工において、NC装置の高速・高精度輪郭制御は欠かすことのできない機能であるが、最適なパラメータの選択や、主軸回転数、切削送り速度等の加工条件は加工技術者の経験則で決めていた。そこで当社では熟練技術者の知識や経験を定量化して、加工条件決定の作業量を軽減するためのアシストツール「SMART-Simulation」の活用事例を紹介する。
プレス(表面処理・摺動)
Day2 6/27 09:40~11:00
講演室1
107
レーザークリーナーによる金型洗浄技術
大場亨(中日クラフト㈱)
レーザークリーナーには、主に連続発振(CW発振)・パルス発振(MOPA構造)の2種類の発振方式がある。それぞれの特徴と、各種金型への活用方法及び、加工事例による改善内容を紹介する。ブラスト加工や、ドライアイス洗浄の代替え技術として、各種メディアを取りそろえる必要がない環境に配慮したクリーニング処理として、幅広く活用が始まっている。
プレス(表面処理・摺動)
Day2 6/27 09:40~11:00
講演室1
108